@article{oai:dcu.repo.nii.ac.jp:00000648, author = {横尾, 暁子 and 吉國, 陽一}, issue = {16}, journal = {田園調布学園大学紀要, Bulletin of Den-en Chofu University}, month = {Mar}, note = {本研究の目的はいじめを引き起こす心理社会的プロセスを質問紙調査により,分析することである。先行研究においていじめは社会的文脈の中で生じる集団的な性質をもつ現象であることが示唆されてきた。そうしたいじめの性質を踏まえ本研究ではアルバート・バンデューラのmoral disengagement理論を枠組みとした質問紙調査を作成した。Moral disengagementとは人が非人間的な振る舞いを犯しながら,自尊感情を保ち,自分自身に満足していられるメカニズムであり,個人の心と社会的文脈との密接な相互関係の中で生じる心理-社会的プロセスとして概念化されていることにその特徴がある。 調査は首都圏の大学に在籍する大学生94名を対象に実施し,被害者,加害者,仲裁者という3つの役割でいじめにかかわった経験があるかどうかを尋ね,該当する場合にいじめについての道徳的判断や周囲の社会的文脈についての捉え方について尋ねた。 調査の結果傍観経験者と加害経験者においては集団内の他者への同調のメカニズムによってmoral disengagementが生じ,仲裁経験者においてはmoral disengagementが生じないことが示唆され,本研究の仮説を概ね支持するものであった。ただし,調査項目の設定や回答方法の限界により,社会的文脈からの影響と個人の道徳的判断の相互関係にまで踏み込んだ分析を行うことができず,課題として残った。}, pages = {33--54}, title = {<研究論文>いじめを引き起こす心理-社会的プロセスの分析 :アルバート・バンデューラのMoral Disengagement理論に基づく質問紙調査を用いて}, year = {2022} }