@article{oai:dcu.repo.nii.ac.jp:00000639, author = {温泉, 美雪 and 小野寺, 敦子}, issue = {15}, journal = {田園調布学園大学紀要, Bulletin of Den-en Chofu University}, month = {Mar}, note = {本研究の目的は,自閉スペクトラム症の子どもを育てる親の養育の特徴を捉えることであった。分析に先立ち養育の概念整理を行ったところ,「養育態度」,「養育行動」,「養育スキル」の3つの概念が抽出された。この3つの概念毎に養育について文献的検討を行ったところ,養育態度には子どもへの「要求性」と「応答性」の2軸構造が,養育行動には「肯定的」と「否定的」行動が,養育スキルには「環境の最適化」と「行動の促し」が認められた。これらの養育について,子どもが自閉スペクトラム症の場合と対照群との間で比較したところ,一貫した結果は認められなかった。そこで,自閉スペクトラム症の子どもの状態別に養育の特徴を分析すると,子どもの外在化行動の高さと養育における高い要求性,子どもの知的水準の高さと低い否定的養育行動,子どもの生活年齢の高さと低い否定的養育行動に関連性が見いだされた。また,自閉スペクトラム症の子どもを育てる親は,子どもへの接し方や家族のルールを子どもに合わせて調整していることが明らかになった。そして,自閉スペクトラム症の子どもに知的障害があったり年齢が幼い場合に限り,子どもに対する適応的な行動の促しは抑制されることが示唆された。さらに,親の教育歴が高い場合に否定的養育行動の少ないことが認められた。子どもの内的適応や外的適応を促す側面のある養育については,子どもの状態の他にソーシャルサポートなどの要因を加えた検討を蓄積することにより,その実態がより明確に示されると考えられた。}, pages = {31--44}, title = {<研究論文>自閉スペクトラム症の子どもを育てる親の養育の特徴:養育の概念整理に基づく文献的検討}, year = {2021} }