@article{oai:dcu.repo.nii.ac.jp:00000634, author = {土田, 弥生}, issue = {14}, journal = {田園調布学園大学紀要, Bulletin of Den-en Chofu University}, month = {Mar}, note = {自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder : 以下ASD)の特徴である感覚過敏が自己肯定感や自尊感情の低下を招き,対人関係を損なう不適応の一因として挙げられている。本研究においては,刺激に対する感覚処理感受性の過敏な反応により生じる心理的敏感さに焦点を当て,アスリート大学生と非アスリート大学生を対象とし,心理的敏感さ及びハーディネスが自己効力感と本来感に及ぼす影響,ASD傾向の高さが心理的敏感さ,ハーディネス及び自己効力感,本来感に及ぼす影響を検討した。 結果,心理的敏感さ得点は,非アスリート大学生が,アスリート大学生より有意に高い数値を示した。ASD傾向の高さが心理的敏感さに及ぼす影響は,アスリート大学生においては認められなかったが,非アスリート大学生においてはそれが認められた。 ASD傾向別においては,ASD傾向の高いアスリート大学生は,ハーディネス下位尺度チャレンジとコミットメントが心理的敏感さへ強い影響を示し,ハーディネス下位尺度コントロールが,自己効力感と本来感へ強い影響を示した。よってチャレンジとコミットメントが心理的敏感さの緩衝効果を高めること,コントロールが自己効力感と本来感を高めることの可能性が示唆された。 ASD傾向の高い非アスリート大学生は,ハーディネスが心理的敏感さへ有意な影響を持たないこと,コントロールがわずかに本来感に影響を示していることから,ハーディネスが心理的敏感さを緩衝する力が弱く,不適応状態に陥るリスクが高いと考えられ,心理的敏感さを緩衝するためにコミットメントとチャレンジの力を,本来感と自己効力感を高めるためにコントロールの力を高める支援が必要であることが示唆された。}, pages = {145--161}, title = {<研究ノート>自閉症スペクトラム傾向と心理的敏感さ,ハーディネス が適応要因に及ぼす影響}, year = {2020} }