@article{oai:dcu.repo.nii.ac.jp:00000629, author = {和, 秀俊}, issue = {14}, journal = {田園調布学園大学紀要, Bulletin of Den-en Chofu University}, month = {Mar}, note = {従来の日本の地域福祉の源流を探る研究では,欧米の近代化の理論に基づく市民によるコミュニティ形成を目的とする実践や方法を扱うことが多いため,それらの実践や方法が日本においてより多くの地域でうまく進んでいるとは言い難い。そこで本研究では,日本独自の文化や生活を形成する日本人の根源的な意識や営みに焦点を当て,先行研究を整理することによって,日本人が本来持つ「日本的なもの」から始まる地域福祉の源流を検討した。 その結果は,以下の通りである。岡本太郎が縄文土器から縄文人が厳しくも神聖な自然との矛盾に向き合い,そこから生み出される現実的に自然と共生する精神性と営みが日本人の根源的な「日本的なもの」であることを発見した。この縄文人の世界観や意識は,国家主導による日本の伝統的な共同体とともに土着的な精神性の解体がはかられたが,日本人は自然と共にある風景に安心し,自然と共生することによって自然のままに生きる自己を確立しながら,折り合いをつけ多様性を認め合うという精神が脈々と続いており,これこそが日本人の根源的な意識である「日本的なもの」であり,日本の地域福祉の源流であると思われる。したがって,日本の地域福祉は,自然と共にある風景の空間をデザインし,縄文から息づき多くの日本人が持つ根源的な「日本的なもの」の衝動を生かして,地域住民が自然に地域の矛盾と向き合い折り合いをつけ,多様性を認め合う共同体を構築していく実践と方法が必要である。}, pages = {79--87}, title = {<研究ノート>縄文から息づく日本の地域福祉の源流 :岡本太郎が発見した「日本的なもの」から辿る}, year = {2020} }