@article{oai:dcu.repo.nii.ac.jp:00000624, author = {高柳, 瑞穂}, issue = {14}, journal = {田園調布学園大学紀要, Bulletin of Den-en Chofu University}, month = {Mar}, note = {本論文は,ドイツ語圏の知的障害領域で最大の影響力を有する巨大な自助グループ,レーベンスヒルフェの活動史を通して,ドイツの知的障害児領域におけるインテグレーション概念の変遷について,主に実践面からたどった。インテグレーションの概念や理論が先行し,後から実態が遅れて立ち上がってくるという構図は日独で類似しているのではないか。もしもドイツに固有性があるとすれば,その実態の遅れ(或いは理論先行)の理由にこそあるのではないかとの仮説のもと,レーベンスヒルフェの創設期(主に1958 年〜1970 年代半ば)を中心に,レーベンスヒルフェの特殊幼稚園や保護作業所におけるインテグレーション実践の変遷を明らかにした。 次に,その変遷と戦後ドイツの特殊教育全体の動向とを比較した。ドイツも日本と同様,「就学義務を猶予・免除されている障害児に,とりあえず学校教育的な領域を提供する」「そのためには普通学校でなくても,特別な施設で構わない」という前段階的なインテグレーションから出発しており,現代的な「場の統合」という意味でのインテグレーション教育に至るのはだいぶ後になってからであった。また,ドイツで特に新しい理論が強調され,殊更に先行する傾向があった背景には,ナチ期の特殊教育界に関わるスキャンダルや,ナチ期の断絶,ヴァイマル期特殊教育制度の復古といった要因があったことが明らかになった。}, pages = {1--16}, title = {<研究論文>戦後ドイツにおけるインテグレーション概念及び実践の変遷:ドイツ知的障害育成会連盟レーベンスヒルフェの活動史を手がかりとして}, year = {2020} }