@article{oai:dcu.repo.nii.ac.jp:00000061, author = {鈴木, 文治}, issue = {5}, journal = {田園調布学園大学紀要, Bulletin of Den-En Chofu University}, month = {}, note = {2003年3月「今後の特別支援教育の在り方について」の最終報告が出され、特別支援教育とは従来の特殊教育の対象の障害だけでなく、LD、ADHD、高機能自閉症を含めて障害のある児童生徒の自立や社会参加に向けて、その一人ひとりの教育的ニーズを把握してそのもてる力を高め、生活や学習上の困難を改善又は克服するために、適切な教育や指導を通じて必要な支援を行うものとされた。 そして2007年の法改正によって、従来の特殊教育は特別支援教育へと転換され、盲学校、聾学校、養護学校が特別支援学校となる等の教育改革が実行された。 この特別支援教育の完全実施から3年が経過した現在、学校現場では様々な課題が起こってきている。特に全国的な問題として、特別支援学級・学校の児童生徒の急増問題がある。その原因として指摘されているのは、障害児の増加ではなく、障害手帳を持たない児童生徒が特別支援学校に多く在籍するようになってきていることである。 特別支援学校における障害のない子どもたちの在籍問題は、特別支援学校の設置目的や通常の教育の果たすべき役割であり、問われているのは、障害のない子どもたちを特別支援学校・学級へ追いやっている小・中学校、高等学校の教育の在り方そのものである。 そもそも、なぜ特別支援学級・学校に障害のない子どもたちが大勢在籍するに至ったのであろうか。その原因の解明は、恒久的なテーマである「教育とは何か」というの本質問題への回答と大きく絡み合うものである。 さらに言えば、「障害」と「特別な教育的ニーズ」との関係性についての検証と共通理解である。本来障害のある子どもたちが在籍すべき特別支援学校・学級に、障害はないが特別な教育的ニーズのある子どもたちが多く在籍している現状をどう理解するのかという問題、それは障害や特別な教育的ニーズのある子どもたちをどう支えるかという障害理解や支援システムの問題である。理解への手がかりとして神奈川の支援教育を取り上げる。国の特別支援教育に抗して、神奈川県は「支援教育」を新時代の教育ビジョンとして立ち上げた。ここでは両者の理念の根本的な相違点を探り、望ましい教育改革の在り方を探ってみたい。}, pages = {187--200}, title = {障害と特別な教育的ニーズの間--特別支援学級・学校の過大規模化から見る障害理解の問題点}, year = {2010} }