@article{oai:dcu.repo.nii.ac.jp:00000530, author = {増田, いづみ}, issue = {8}, journal = {田園調布学園大学紀要, Bulletin of Den-en Chofu University}, month = {Mar}, note = {我が国では,これまで介護福祉士は福祉職の専門家であり「医療的ケア」は実践できないこととなっていたが,介護現場では介護職による痰の吸引などの実施は一定の条件下で黙認されていた。その後,平成23(2011)年6 月22 日「介護サービスの基盤強化のための介護保険法等の一部を改正する法律」が公布され,介護職が行う喀痰吸引等の医療的ケアが行えることになり,介護福祉士養成には一定の「医療的ケア」に関する教育が求められることになった。介護福祉士養成校のカリキュラムでは,「医療的ケア」の基本研修50 時間(実時間)が含まれ従来の1800 時間から1850 時間となり,「医療的ケア」に対応した50 時間の講義,シミュレーターを使った演習が加わることになった。 本学では「医療的ケア」の導入にあたり,「医療的ケア」を「医療的ケアⅠ」「医療的ケアⅡ」に分け,喀痰吸引と経管栄養の知識と手技について履修できるように配置した。特に,学生にとってなじみのない医療的領域の理解を助成する教育手法の工夫が必要と考え,グループワークやDVDの視聴覚教材の活用をはじめ,補足的に活用できる配付資料,排泄物や吐物などの疑似物を利用しての演習など,教材の工夫を行うと共に,教員の一方的な教えではなく学生が主体的に参加できる授業運営の取り組みを行った。 学生に対して授業アンケート調査を実施し、教材の工夫やその教材の活用が知識の理解にどのように役に立ったのか,「医療的ケア」を学ぶことへの感想等の回答を求めた。その結果,授業の工夫については,多くの学生が「医療的ケア」を学ぶことの動機につながる理解が深まったとの回答を得た。当初「医療的ケア」を行うことに消極的だった学生も,授業を通して,介護職として必要な知識・技術であること,それが利用者の命を守ることになると気づき,主体的な学びが実践されていることなどが分かった。しかし,学習成果の面においては,演習に関して学生の学習成果を振り返るためのツールの必要性などの課題も見えてきた。教育実践をする上で,学生の授業に対する反応,内容の理解度の確認を行いながら,学生と教員との双方向の授業展開をしていくことの重要性を再認識できた。 一方で,「医療的ケア」の科目は他の科目と関連,重複する内容もあり,他の科目担当教員と連携を図りながら教育のプログラムを検討していく必要があることや,介護教育に「医療的ケア」が加わることにより,教育の工夫だけではなく,教育における科目の体系化の見直しや介護福祉士に求められる専門性の追求がより一層求められているといえる。}, pages = {127--146}, title = {<研究ノート>介護福祉教育における「医療的ケア」の教育実践について : 「医療的ケアⅠ」における教育方法と課題}, year = {2014} }