@article{oai:dcu.repo.nii.ac.jp:00000527, author = {矢萩, 恭子}, issue = {8}, journal = {田園調布学園大学紀要, Bulletin of Den-en Chofu University}, month = {Mar}, note = {本研究は,田園調布学園大学子ども未来学部子ども未来学科(2006 ~ 2009 年度は人間福祉学部子ども家庭福祉学科)における総合演習授業において筆者が開設した2歳児保育室「あそびば『ぽこあ』」 2 年間余りの授業実践について,その記録を振り返り,利用者である親子と学生保育者双方に有する意義および本保育室が担う課題について検討を加えたものである。近年,保育の場に求められる役割や機能の多様化に伴い,保育者としての資質や専門性の向上を目指した動きが続く中,保育士・幼稚園教諭の資格・免許を目指す学生を養成する課程においては,各専門科目および実習での学びを統合し,より一層保育実践力を高めることが求められていると言える。そこで,筆者は,2011 年度より,3,4 年次(子ども未来学科以降は3 年次と4 年生有志)のゼミナール授業である「総合演習」科目において,大学近隣に在住する未就園の2歳児親子を対象とした保育室を開設した。 2歳児保育室「あそびば『ぽこあ』」は,正規の実習教育以外の場で保育者の援助や役割について実践的に学ぶための本格的な保育の場を目指しており,学生は,計画・準備・実践・反省から,次の計画へとつながる「保育の循環性」を一定のサイクルで学ぶが,筆記・写真・動画などによる授業記録,毎回の実践のまとめである「ぽこあのーと」,学生アンケート,保護者アンケートなどを手掛かりに本授業実践を振り返り,検討を行った結果,以下の点が明らかとなった。まず,本保育室の成果として,子ども・学生・保護者いずれにとっても相応の意義を有するということ,その意味で,保育者養成機能と子育て支援機能が相互に成り立ちうることが示唆された。次に,保育実践力養成上の課題として,①本授業の試みと成果を他の専門授業や実習教育とどのように連動させていくか,②実習教育において現場実習の経験と成果をより高める事前・事後指導の工夫・強化を図るにはどうしたらよいかという問題が浮き彫りとなった。さらに,研究上の課題として,①「保育実践力」に関する精査とその中身の質的分析,②「保育実践力」を高めるための具体的な教授方法の開発が今後求められていると言える。}, pages = {79--102}, title = {<研究論文>2歳児保育室「あそびば『ぽこあ』」における成果と課題 : 保育実践力養成と子育て支援の相互機能の側面から}, year = {2014} }