@article{oai:dcu.repo.nii.ac.jp:00000043, author = {伊東, 秀幸}, issue = {4}, journal = {田園調布学園大学紀要, Bulletin of Den-En Chofu University}, month = {}, note = {心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律は、2005(平成17)年7月から施行された。現在、5年後の法改正に向けて各方面から意見が発信されているところであるが、それらの多くが、医療観察法の問題点の指摘であり批判的な内容である。本論では、筆者が精神保健参与員として関わった医療観察法事件を通して、特に医療観察法の光の部分(メリット)にも着目し、現状と問題点を検討した。 医療観察法のメリットとしては触法精神障害者の処遇について、司法、医療、福祉の分野の専門家が審判するところであり、鑑定入院の実施、入院処遇の充実、精神保健観察による地域処遇でのケアなどがあり、精神保健福祉法の措置入院制度に比べるとケアや対象者への権利擁護の点で優れているといえる。 問題点としては、入院処遇と地域処遇の格差が大きい問題である。それは、医療観察法による地域処遇が既存の社会資源に依存する形であることから、ある意味、現代日本の地域精神保健福祉の貧弱さを物語るものである。 医療観察法の改正によって本法の問題点が改善されるとともに、精神科医療および地域精神保健福祉の底上げがされることを期待するところである。}, pages = {33--47}, title = {医療観察法の光と影}, year = {2009} }